画像引用元:総務省
マイナンバーカードの券面偽造防止技術とは
今回は、マイナンバーカードの券面防止技術について調べてみました。以下、簡単にまとめていきたいと思います。
券面の偽造防止技術について
マイナンバーカードは、国民が自身の身分を証明するために用いる大切なモノです。そのモノ自体を誰かに偽造されてしまうと、運転免許証やパスポートの偽造と同様、本人のなりすましによって予想もしない損害を被ることになりかねません。今回はそんな偽造に対して、マイナンバーカードはどのような印刷技術等を用いて対策しているかをまとめてみました。
パールインキ
見る角度によって2色に変化して見え、偽変造を困難にする技術です。右上のマイナちゃんのマークで使用されています。
コピー牽制
コピー機等で複写した場合、隠れた文字が浮かび上がり、真正な個人番号カードのコピーであることが判別できます。
シェーディング加工
顔写真のエッジにぼかし加工を施すことで、顔写真の貼り替えが困難となります。
レーザーエングレーブ
レーザー光でカード基材を黒く変質させることで印字する技術で、偽変造が困難となります。
マイクロ文字
特定の箇所に通常のコピー機やプリンターでは印刷できない微細な文字を配置することにより、偽造が困難となります。
彩紋パターン
微細な線やグラデーション等で複雑な模様を背景に施すことにより、偽変造が困難となります。
カード取得者が増えると偽造カードも増えるかもしれない
運転免許証の偽造やパスポートの偽造は、過去にも何度か報道で目にしたこともあるかもしれませんが、マイナンバーカードの偽造についてはまだあまり聞いたことがありません。
しかしながら、今後マイナンバーカードが国民に広く普及すると、ICチップを用いない券面のみの利用シーンでは、偽造カードが流通して不正に利用される可能性は否定できません。本人確認を要する重要な業務シーンでは、偽造カードが出てきたとしても、カードの券面の特徴が本物と異なるということを理解できていれば未然に被害を防ぐことができるかもしれませんね。
以上、今回はマイナンバーカードの偽造防止技術についてでした。